
私の家は神道ですが、改葬するにあたり、氏神様である神社さんが快く改葬に応じて頂けるかどうか心配でした。特に氏子の数も少ない神社さんでしたので。また、お寺さんでも檀家の数が減るとお布施が少なくなるので離壇に応じないお寺さんとか、高額な離壇料を請求されるという話も聞きます。
改葬先の墓地探し、私の家は神道であることは先に述べましたが私の住んでいる地域では神道だけのお墓は2ヶ所だけと聞いてました。その2ヶ所共に車で30分~40分掛かり、そのうえ、墓地そのものが空いているかどうかさえ分かりませんでした。
改葬する前の墓地には明確に定められた区画がありませんでしたので、大き目の台座を造りました。新たに求めようとした墓地一区画に台座が納まらず二区画求める事になりました。
墓石をそのまま移転するのであれば、区画の大きさを確認してから決めないと費用的にも痛い失敗をしてしまう事になります。
求めた墓地は寺院墓地なのですが、管理は指定された石材屋さんが管理してました。
そのため必然的に墓石の建立はその石材屋さんにお願いしなければなず、全く選択の余地がありませんでした。初めに確認しておくべきことだと思いました。
墓石の解体、運搬、新しい墓地での建立時には、時間が取れず全て業者さんに任せる事になりました。前の墓地は神社さんに返さなければなりませんが整地、片付け等が確りされているか移設後暫らくしてからの確認となってしまいました。
墓石の解体、運搬、建立にあたって、業者さんが一社なので費用の比較検討が出来ませんでした。
少しでも費用を安くするためには、できることであれば数社から見積もりして頂くことが望ましいと思われます。
私のお墓の清掃、改葬(移転)体験談
私は、現在秋田市に住んでおりますが、私の先祖の墓は車で2時間ほど離れている所にありました。
私の父は、私が24歳のときに亡くなり、当時、私は仙台で働いておりましたが母をひとりで暮させることができず勤めていた会社を辞めて秋田に戻りました。
柴田行政書士事務所
代表 柴田 学
父の死後、母は父の祥月命日、お盆、春秋の彼岸の墓参りは欠かす事がありませんでした。特にお盆の時には、一週間前にはお墓の清掃を行うという暗黙の了解のようなものが、お墓の所有者の間にありました。会社勤めをしている私は、お盆の一週間前に母と共にお墓の清掃に行く事はできない時もありました。そのため、小高い丘の上にある我が家の墓の周りだけ雑草が生い茂っている状態でした。
整備されているお寺のお墓や、公共の霊園と違い小高い丘の上にある墓には駐車場や水道も無く、お墓の清掃には2個のポリタンクに水を入れて持って行きました。そんな墓の清掃や墓参りを二十年余り続けましたが母も高齢になり、秋田市内に墓を移転したいという話が出ました。
幸い自宅から車で5分弱の所に墓地を求めることが出来たので移転の準備を始めました。
私の父や先祖の墓は田舎の数少ない氏子のいる神社のお墓でしたので、私が墓を移転すると氏子の数も減るので快く移転を許して下さるか不安でしたが、墓参りの度に神社にもお参りに行き神社の御霊屋にある先祖の霊に手を合わせておりました。
その後、宮司さんにもご挨拶と御礼をしておりました。私や母の長年の墓の清掃や墓参りの苦労を理解して下さり快く許可をして下さいました。
墓を移転するに当たり、墓石は解体運搬し新しい墓地に建立しましたが、神社では私の父や先祖の霊を永代供養して下さるという事でご好意に甘えて供養して頂いております。
改葬許可申請手続き | 基本報酬額(税別) | 日当(税別) (場所により変動) |
---|---|---|
改葬許可申請書の作成 及び各種調査、コンサルティングのみを行う場合 |
概40,000円程度 | 不要 |
役所の改葬許可の取得までを代行する場合 | 概75,000円程度 | 不要 |
役所の改葬許可に加え、現在のお墓からのご遺骨の移送、現在のお墓の返還などを代行する場合 | 概85,000円程度 | 20,000円~ 50,000円程度 |
新しいお墓へのご納骨まで含めた全てを代行する場合 | 概95,000円程度 | 40,000円~ 80,000円程度 |
- 上記はあくまでも一例に過ぎません。ご依頼者のお考えやご都合、ご予算をお伺いして依頼内容を確定いたします。
あくまで、ご依頼者様ごとに打ち合わせを行い、受任して参ります。 - 委任契約内容によっては、日当を頂戴いたします。合わせて、交通費、宿泊費、通信費などのご負担をお願いしております。
- 基本報酬額はご遺骨1本とし、2本目からは8,000円の追加となります。
- 申請時に必要となります戸籍の調査費用などを含んでいます。
- 改葬(お墓の移転)・墓じまいの進め方
- まずは、柴田行政書士事務所にお電話ください。
電話番号は018(847)1203です。
- 新しい納骨先の確保。
- 既に埋葬されている遺骨をどうするか決めていただく必要があります。移転の方は新しい墓地となりますが、墓じまいの方は納骨堂や永代供養墓、散骨、樹木葬など新しい納骨先を事前に決めておきます。
- 墓地返還の意向を墓地の管理者に申し出。
- 墓地の管理者に対し、墓地返還の意向を申し出ます。公営霊園・民間霊園の場合は所定の手続きに従って手続きを行います。寺院墓地の場合は、檀家を離れる「離檀」となるため住職に相談の上、手続きを行います。檀家をやめることで「離檀料」が発生する場合があります。これはこれまでの御礼としてお布施を包む習慣で、お布施の相場は地域によって異なります。
- 旧墓地の管理者から「埋葬証明書」を発行してもらいます。
- 旧墓地所在地の役所で「改葬許可証」をもらいます。
- 旧墓地の管理者から「改葬許可申請書」に署名・印をいただきます。
- 旧墓地所在地の役所に「改葬許可申請書」・「受入証明(永代使用承諾書)」を提出、「改葬許可証」を発行していただきます。
- 旧墓地において閉眼供養を行った上で埋葬されている遺骨を取り出します。
- 墓石の撤去工事を行い更地にして墓地を返還します。